二者択一

理瀬「(>_<)」

どうしたの？理瀬ちゃん。



理瀬「あ、あのね、りせね、どうしよう～」

何がどうしようなの？

理瀬「あのね、おさとにいったときにね…」



 

天使さん「ねぇ理瀬ちゃん、知ってる？」
理瀬「なぁに？」
天使さん「里の天使はね、人間を好きになると羽がなくなって、里に戻れなくなるんだって」
理瀬「そうなんだぁ」




理瀬「だからね、りせ、とーやをすきになったらおさとにかえれなくなるのかな？」

う～ん…………

理瀬「でもね、とーやとはなれなくないの」

理瀬ちゃんは里も透弥も好きなんだね。だから、どちらかを選ぶ事が出来ないんだね

理瀬「うん…」

そっか…。

ねぇ理瀬ちゃん。
人間もね、誰かを好きになったら今まで持っていた何かを手放さなければならない日が来るんだよ。
私の場合は小さい頃から住んでいた場所。家族や友達と離れて、知っている人が誰もいない所で生活するという事。


理瀬「さびしくなかった？」

まぁ、本当に最初はね
でも、外に出て子供を遊びに連れて行ったりしていたら、寂しくなくなったよ

理瀬ちゃんにはまだまだ時間がある。
いつかその時が来るまで色んな人と逢っていっぱい悩んで、答えを出すのはそれからでも遅くはない。
だから、今無理に透弥か里に戻るかを決めなくても良いと思うの。


理瀬「でも、はね…なくならないかな？」

大丈夫でしょ。
それを言ったら、透弥を好きになったその時点で消えるんじゃないの？けど…


理瀬「ぁ…」

ね？まだある